お知らせ
2019年2月22日
リコーインダストリアルソリューションズ株式会社
リコーインダストリアルソリューションズ株式会社は、映像情報メディア学会(ITE)が主催する「第25回ディスプレイ国際ワークショップ(IDW’18)」にて、ポスター発表部門でOutstanding Poster paper award(優秀賞)を受賞しました。
IDWは技術開発の進展が目覚ましい電子ディスプレイ分野において、国際的な討議・情報交換の場を提供するとともに、電子ディスプレイ分野の進歩を支えている学会です。当社は本学会にて、独自開発の2軸駆動の新型MEMS 1 を採用した「スペックル低減モジュール」について発表を行いました。
レーザーは、高輝度・高効率・長寿命といった特徴をもつことから、近年プロジェクターや車載用製品など幅広い用途への採用が進んでおります。しかし、光源のコヒーレンス性 2 に起因したちらつき(スペックル)の発生が、展開拡大の技術課題となっていました。
今回発表した「スペックル低減モジュール」は、独自に開発した2軸駆動のMEMSに光学素子を組み合わせ、高速振動させることで、コンパクトなシステムでスペックルの発生を低減するものです。
本技術は、国立研究開発法人 科学技術振興機構が主催する「研究成果最適展開支援プログラム(ステージⅢ NexTEP-Bタイプ) 3 」の委託対象として、東北大学大学院工学研究科の田中 秀治教授の研究成果をもとに開発を進めてまいりました。
今回、その成果が評価され、全198本の出展のうち、21本の受賞作品の一つに選出されました。
今後、リコーインダストリアルソリューションズ株式会社は、レーザー光源プロジェクター分野の多様なニーズに応えるため、リコーグループ各社と連携し、研究開発を加速してまいります。
本技術についてのニュースリリースはこちら
1 Micro Electro Mechanical Systems
2 光波長の干渉のしやすさを示す度合
3 研究開発型企業による大学などの研究成果に基づく技術シーズの実用化公開を支援